7/02/2011

初日

 きょうは病院に歩いて通勤した。緑の中、途中に川あり公園あり踏切あり、さしずめ「となりトトロ」のごとくトコトコ歩いていく。病院が巨大なので目的地までは20分くらい掛かったが、よい運動だ。まず最初にIce breakerがあり、フレンドリーな雰囲気だった。
 類は友を呼ぶというか、好きでここに来るぐらいだから趣味が多くて優しそうな感じの人が多かった。前がレジデンシーなので共通の話題が多く、レジデンシーの時のオリエンテーションに比べると打ち解けが早かった。フェローシップは各専門科に分かれた狭い世界なので、全科が集まるこういう機会を大事にしたい。
 白衣の採寸とIDバッジの作成が済むとbenefitに関する一通りの説明があった。午後はずっと電子カルテの説明があったが思いのほか複雑だった。これで終わりかと思ったら週明けになんともう一回後半のトレーニングがある…。ずっと画面を見ていたので目が疲れた。
 今度の電子カルテで私がおどろいたのはsmart textだのsmart phraseだのという機能で、これはテンプレートを選び、さらに可変部分を埋めていくというものだ。例えば「上気道炎」というテンプレートなら、いつから、どんな症状が、どのような経過で、…という具合に一つ一つプルダウンボックスから当てはまるものを選べばよいのだ。
 心カテ所見のように定型的な場合ならともかく、ふつうの病歴聴取とプレゼンまでもこれですか…、と悲しみを感じた。しかしこれも時代の流れ。上手く使えば時間の節約になる(たとえば既往歴や内服薬の一覧など余り変わらない部位はdefaultで入力してくれて簡便だ)。それにFree textを混ぜれば私なりのニュアンスを加えられるだろう。