SZD

人と外国語と音楽が好きで、世界に通用する実力と癒やしをもったお医者さんを目指しています。国内外いろんなところでいろんな経験をしてきて、逆境も多かったけど、そのぶん得られたしなやかな強さと優しさをもって、周りの世界を少しだけ幸せにできたらなと思っています。

10/10/2025

抗原対策

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  脱感作とは、要は抗体対策であり、抗体を抜いたり減らしたりするわけだが、このたび抗原対策の研究も進められていることを知った。 Nat Commun 16, 1506 (2025)では、Bacteroides fragilis由来のα-galactosidase(B-zyme)を...
8/09/2025

TRANSCEND Trial

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 Felzartamabの 第2相試験 を受けて、第3相試験TRANSCENDに期待がかかる。CD38は形質細胞だけでなくNK細胞にもあって、Felzartamabはその数を著減させるため、NK細胞が抗体依存性(ドナー特異抗体のFc部分がNK細胞にあるCD16と結合することによる...

Sensationalism

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  2025年7月20日付で、New York Timesに、急増する循環死後の臓器提供(DCD, donation after circulatory death)の裏を告発する 記事 が載った。 OOS を告発したのと同じ著者によるもので、死亡していない(意識がある)患者が臓...

ASTN

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  2025年3月26日付で、New York Timesに、レバノン国籍の腎移植内科医が帰国後に再入国を拒否されたという記事が載った。レバノンに帰国後に何か月も再入国できなかった、旅行はアメリカ国内に限るようにしている、といった話は聞いたことがあったが、入国できずに勾留され追放...

Fitzpatrick and Monk Scales

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 移植後の皮膚がん(とくにSCC)と免疫療法は移植領域でもっともホットな(未解決な)トピックの一つであるが、先日の世界移植会議では皮膚科医からも話を聴く機会があった。皮膚科医にも「どうしても免疫療法をすべき」という人から「拒絶リスクがあるなら使わない」という人までさまざまのようで...

DCA-siRNA

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 移植医療は他領域から進歩を取り入れる精神が他の医療にくらべて多い印象がある。たとえば、 siRNA といえば次世代分子標的薬(兼、間接的な遺伝子治療)であるが、それを応用する試みを知った。JAK1遺伝子に対するsiRNAを、心筋に取り込ませやすくするためDCA(docosano...

Village people

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  It takes a village to raise a childというが、移植医療はwhole bunch of peopleが集まって行われているだけでなく、「移植ムラ」とも言うべきやや狭い世界である。そのため、「あのXで有名なA先生」、「あのY病院にいるB先生」、「...

CBMKT

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 CBMKT(combined bone marrow and kidney transplantation)とは、ドナーとレシピエントの 免疫キメリズム によって臓器に対する寛容を目指す試みである。ただ、骨髄移植は全身放射線照射や毒性の強い前投薬を必要とする上、その後もGVHD...

HOPE

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 循環死後の臓器潅流といえばSCS(static cold storage)からpump、さらにNRP( normothermic regional perfusion )が行われるようになったが、ex vivoで次に注目されているのがHOPE(hypothermic oxyge...

Novel antifungals

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 Olorofimは真菌に特異的なDHODH(ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ)の阻害薬で、   Aspergillus、Lomentospora、Scedosporium、Coccidioidesなどに使われる。弱いCYP阻害作用があるほか、肝障害が10%程度起こる。Fosma...
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