1/22/2009

一安心

 年末に受けた試験の結果がメールで送られ、無事受かっていた。今回の試験は点数よりも受かることがまず大事で、二年目になるまでに合格しないとレジデンシーから下ろされてしまうものだったのでほっとした。Step1から約4年、これでアメリカの医師国家試験は終わりである。あとは内科学会の認定医試験などがある。
 試験は外来診療に重きが置かれており、検診(大腸カメラは何歳からするか、その結果に応じて何年おきにするか)やいわゆる生活習慣病(コレステロール、血圧、血糖、心臓病)がおおかった。また女性医療(経口避妊薬は誰に勧められるか、どんな副作用があるか、妊娠時の検診、更年期など)に関する問題も非常におおかった。
 試験は二日間で、択一が300問くらいと、シミュレーション試験(ゲームのように各症例に対して必要な検査や薬をオーダーして診断、治療していくというもの)があった。後者は、試験対策が不十分と心配していたが、日常診療をしていたことが十分対策になって、実際はあっという間に終わった。

1/18/2009

考えること

 華氏5-15度(摂氏零下10-15度)の寒さが続く。昨年来たときより寒い気がする。とはいえクルマ通勤の私はまだよいのであるが。仕事はそれなりにやっている。いまの課題は、さまざまな状況に合わせてプレゼンテーションやカルテのボリュームと形式を変えることだ。臨床上の問題点が多い患者ほど必ずしも重症とは限らない。アクティブでない問題点については簡単に、アクティブでかつ重症な問題点についてはより詳細にカルテを記載し、プレゼンする必要がある。

 そうしないと効率的に働けない。朝来てから回診するまでに、今日一日の方針を決定するに足る診察結果、検査結果、各科医の意見などを集めるのが仕事である。「患者さんが良くなっているか?」「悪くなっているか?」「良くするにはどうしたらよいか?」その問いが大前提にあって、考えながら診察しなければ意味がない。当たり前のことだが、いま改めてその訓練をしている。