6/23/2020

医療者側のアドヒアランス

 薬が効かないときに、アドヒアランス(患者さんが処方の通りに飲めているかどうか)を確認するのは、外来診療の基本。しかし入院診療では、あまり問題にならない・・・と思っていた。

 しかし、入院診療といえども完璧ではない。診察するときベッド上に薬が一粒転がっている、などということは時々ある(「お昼はこれを飲んでくださいね」と渡しても、患者さんが落としてしまうのだろう)。

 また、点滴なら安心なわけでもなく、たとえば血管外漏出を起こしていれば、薬は皮下組織に炎症を起こすだけで身体に行き渡らない(精密持続点滴で「押し輸液」がない場合、流量が少ないため数時間経たないと気づかれないこともある)。

 「なにが」「どこから」「どれだけ」行っているのか。それが、ちゃんと入っているのか、入っていないのか。治療している「つもり」にならぬよう、しっかり確認する必要があるなと痛感する。



アドヒアランスを阻むさまざまな要因
(Patient Preference and Adherence誌より、doi:10.2147/PPA.S86719)