5/16/2013

Appreciation breakfast

 Clinician Mentor Programも無事終了し、appreciation breakfastなるものに参加してきた。教えることを申し出たmentor達に感謝の気持ちをこめて朝食を用意してくれるわけだが、いわゆる「打ち上げ」ではなく、プログラムを改善するためにmentor達の意見を聴くのが主な目的だ。
 朝7時から8時半までとされていたが、その日朝から仕事のある人もない人も、自分の都合に合わせてやって来て、言いたいことを言って、自分の都合に合わせて去っていった。プログラムの責任者とコーディネイターだけがずっと居た。
 このプログラムは達成しようとすることがとても多い。表向きは問診、診察、口頭プレゼン、カルテ書きなどの作法を学ぶことにあるが、実際には医学知識、症候診断学、臨床的な推論、診療の計画立案などを幅広くカバーしているからだ。
 それでmentorごとに指導のフォーカスにばらつきがあって、鑑別診断について重点的に教えた人もあれば、診察技能に重点を置いて教えた人もあれば、プレゼンに重点を置いた人もある。いろんなやり方を聴くことができて為になった。
 プログラム責任者はこのプログラムの医学教育全体のなかでの位置づけ、役割を念頭に話を聴いているようだった。これは医学部二年次のコースなので、ここで全部をカバーできないとしても三・四年次に他のコースでいくらでも補いさらに発展させることができる。
 いずれにしても、科を問わず約30人もの医師が忙しいスケジュールにも関わらず自主的にmentorを申し出て、こうして朝早くてもappreciation breakfastにやって来てどうしたらもっと医学教育をよくできるか情熱を持って話すのを見て、ポジティブな気持ちになった。

5/13/2013

True poetry of life

 William Carlos Williamsは、general practitionerをしながら詩を書いた(処方箋に詩を書いたらしい)。The Red Wheelbarrowという詩(俳句みたいな澄んだ美しさがある)が有名だが、散文や脚本も書いていることは知らなかった。
 これは特別な人がする特別なことだろうか?きっとそんなことはない。Family medicineのRichard Colganは"Advice to the Young Physician: On the Art of Medicine"(2009年)で、患者さんや職場でのmemorable storiesを若いうちから日誌につけておくことを薦めている。
 それにSir William Oslerは"The Student Life"(1907年、邦題『学究生活』)でtrue poetry of lifeを認識する重要性を説いてもいる。忙しいけれど、臨床のひとコマを簡潔でも良いからどこかに書き留めて後から読み直すと、仕事のやりがいを確認できそうだ。