7/31/2007

問い合わせ

 他の病院をかかっている患者さんが来院した場合、以前の病歴を知るために他の病院に問い合わせることがある。前の病院からのお手紙をもって来る場合もあるが、手書きで読めなかったり、情報が不十分なこともあるからだ。相手にしてみれば、突然に電話されて困ることもあるかと思う。保険病名や処方薬のみを教えてくれるときもあるし、検査データなどを改めて送ってくれることもある。自分がそのような問い合わせを受けたら、すぐに答えられるだろうかと思う。かかりつけ医であれば、患者さんをよく把握しており答えられるのかなとも思う。

猫のOscar

最近、医学雑誌にちょっと読み物風の記事が増えた。先週号にはこんな話があった。

猫のOscarは、アメリカにある某老人ホームに住んでいるが、彼は特殊な能力を持っているので、ただのペットではなく、スタッフとして扱われている。というのも、彼は、入居者の方々を見回って、そのうち亡くなるまで間もない人を見分けることができるので、そういう入居者を見つけたら、その部屋でじっとしている。看護師などが、オスカーがそこにいるのを知ると、彼らも入居者の死期が近いことを悟って、家族に連絡する。そうやって、もう25人もの入居者の死期を知らせてきたという。

7/30/2007

ビデオシリーズ

New England Journal of Medicineにある、ビデオシリーズをよくみる。気管内挿管などの救命にとって重要な行為や、末梢静脈・中心静脈・動脈など血管を刺す行為、胸やお腹にたまった水を針で刺して抜いてくる行為などについて、それぞれ解説している。
 前にいた病院でも、いくつかのビデオがつくられていたが、イメージトレーニングをするのにこれらの教材は有用だと思う。確認すべきポイントなどもよくまとまっている。手技も、免許制のようなものにして、何回見学した、とか、何回デモ経験をした、とか、監督者のいる時に何回やった、とかが必要なようにしてもよいと思う。
 ただ、これを作っている当のアメリカでは、これらの行為は専門家がするようにと徹底されている。点滴も、IVチームという専門家がとるので研修医がすることはほとんどない。急変しても、気管内挿管を内科医がすることはない(当直の麻酔科医などがする)。

検査を拒否した場合

今週からアメリカ人の先生が来る。どうすれば、うまく来年以降につなげていけるか。まず会ってみるべきであろう。準備がいまだに進んでいないので、とても困ったことになっている。明確な志望動機や、自分の売り込みをしなければ。
 患者さんが検査を拒否した場合、どうするか。まずはその理由を聞く。そして、必要な理由をもう一度説明し、拒否する理由を尊重しつつ、たとえば痛みについては痛み止めを使うなどの対応があることを説明する。同時に、検査が本当に必要か、ほかの手段はないかを考える。急がないなら、いったん話は止めにする。患者さんの家族に相談することもある。