It takes a village to raise a childというが、移植医療はwhole bunch of peopleが集まって行われているだけでなく、「移植ムラ」とも言うべきやや狭い世界である。そのため、「あのXで有名なA先生」、「あのY病院にいるB先生」、「そのB先生とY病院時代に一緒で、いまはC病院にいるZ先生」というようなつながりが濃い。日本でも他国でも同じだ(先日の世界移植会議では、iBoxを作ったフランスのDr. Alexandre Loupyをパネリストで見かけた)。フェローシップによる恩恵の一つは、そのネットワークに入れたこととも言える。私の役目は一般腎臓内科と腎移植内科の架け橋になることだが、どちらにもいなければ橋にはなれない。
(先日イタリア政府が予算を承認した、シチリア島への橋予定地) |