Olorofimは真菌に特異的なDHODH(ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ)の阻害薬で、 Aspergillus、Lomentospora、Scedosporium、Coccidioidesなどに使われる。弱いCYP阻害作用があるほか、肝障害が10%程度起こる。Fosmanogepixが阻害するのはGPI(グリコシルホスファチジルイノシトール)を介した細胞壁の架橋で、Fusarium、Scedosporium、Aspergillus calidoustus(Azolesに耐性)、Mucormycosis、Candidiasisなどに幅広く有効。中枢神経系にも浸透する。主な副作用は、消化器症状。IbrexafungerpはβDグルカン合成を阻害する。Amphotericinにはliposomalに加工されたタイプのほか、encochleated(ナノ結晶)経口製剤がある。腎障害・電解質異常などの副作用を低減させるための工夫である。Azoleのなかでは、Opelconazoleの吸入剤があって、肺移植後などに用いられ、経口にくらべて薬剤相互作用が少ない。