7/07/2012

Effective Professional Written Communication

 今年の目標の一つは学んだことを質を高めて発表することだが、いまそのプロジェクトが着々と進行している。それにしても、professional writingというのは今まで学んできた英語と違う領域で、学ぶことがたくさんある。ただ書けばいいというものではないのだ。

 たとえばカルテで、私はeditorial commentを挿入していたことに気づかされた。患者さんがよくなって嬉しいとか、患者さんが良くならないのはこのせいだ、あれが悪い、などという自分の価値判断に基づく評価のことだ。これは必要ない。何よりカルテはmedico-LEGAL documentなのだし、何年後に誰がどんな視点で読むか分かったものではないのだ。

 あるいは編集者の方へのメールで、私は「僕、こんなに頑張って書いたから読んで!」と書いていることに気づかされた。これは、甘い。大事なのは書いたものの内容で、それが編集者からみて発表するに値すると信じる理由と、発表するに値するかをプロの目で判断してほしいとお願いするという点に尽きる。

 実際の記事についても、「僕、こんなに一生懸命勉強したよ!」と書いていることに気づかされた。これまた、甘い。大事なのは読者を惹きつけること(engage the readers)、途中で退屈しないように内容を順序立てて整理すること(make it flow)、それに読者が読んで為になるように結論をはっきりさせることだ。

 このように文章の目的をはっきりさせて、一語一句に効果的な意味を持たせるような書き方を学ぶことは、将来にとってとても有益だという予感がする。これを教えてくれている先生が、なんと英語が母国語でないことにも驚嘆するが、逆にいえば自分にも出来るかもしれないということだ。