12/08/2012

Nostalgic professionalism

 今週のJAMAに、"Professionalism in the Era of Duty Hours"(JAMA 2012 308 2195)というコラムが載った。これは「いくら勤務時間ルールを変えても、患者さんを継続して診たいという研修医の情熱を消せはしない(old values do not simply die in a new system)」という話だ。

 で、何が起こるかというと研修医が勤務時間をunder-reportするようになる。これはいくらACGMEが厳禁しても横行している(たとえばMilbank Q 2010 88 350)。家に帰ってからもカルテを読む、書く、データをチェックするなど「仕事」は続く。

 患者さんを継続して診たいというのはnostalgic professionalismだが、嘘をつくのはprofessionalismに反する。同じように、患者さんが気がかりな余り体調が悪くても休まない(専門用語でpresenteeismという)のもprofessionalismに反する。

 どうやって研修医の患者さんを思う情熱を、(やはり患者さんを医療ミスから守るために作られた)新しいシステムに適合させられるか。著者達は警察官、パイロット、看護師など高い専門性と職業倫理を要求されるが、同時にシフトを守って働いている他業種にヒントがあるかもという。