8/30/2017

忘れられない一言 42

 毎朝読んでいるアプリで、こんなクオートがあった。




 画像が開けない場合もあるかもしれないからテキストにすると、Nothing contributes so much to tranquilise the mind as a steady purpose - a point on which the soul may fix its intellectual eye。一貫した、ゆるがない目的ほど心を落ち着かせるものはない。魂の知的な目が、その一点に固定されるから。というような意味か。

 この言葉は、フランケンシュタインを書きSF小説家の祖とされるメアリ・シェリーのもの。夫は詩人のパーシー・B・シェリーで、ふたりともウィキペディアでみるだけでも波乱万丈な人生だった。それでも、ゆるがない目的があれば心を落ち着かせることができた。

 ゆるがない目的、とは?単数形だから、ひとつだ。彼女の場合は、ものを書くことだったのかなと思う。私にとっては、学んでそれを書き共有することだと思う。「学ぶ」「書く」「共有する」じゃあ三つもあるけれど、書くというのは、そういうことじゃないかと思う。これからも、書き続けたい。


8/21/2017

忘れられない一言 41

 壁に打ち込まれたたくさんの石に手足をひっかけて上っていくだけなら、誰もできる。実際には、石が色分けされて、同じ色の石しかつかまれない。ゴールも、壁の上にただ手をつけばよいわけじゃなくて、同じ色の石にたどりつかないといけない。

 せっかく同じ色の石をつなぐようにのぼっていっても、最後のところで同じ色の石がとどく範囲になければ、残念だが失格になる。

 という話を、ボルダリングをする学生さんとお昼ごはんをたべながらお話した。将来について話していた時でもあり、キャリアも足元を固めて一歩一歩進んでいくボルダリングに通じるなと思ったから。すると、学生さんから「手足が長ければ、道はひらける。」という一言がとびだした。

 少し方向がずれても、手足がながければ、進むべき方向に同じ色の石が見つかりやすい。そうすれば、同じ色の石をたどって進みたい道に進むこともできやすいだろう。とても示唆的なことばだな、と思った。次の一歩をふみだすのに、手足(つまり心のアンテナや交友範囲、知識や技術などのことだろうが)は長いほうがいい。

 そうすれば、黄色いレンガの道(図、オズの魔法使いより)を歩いていく助けになるだろう。学生さんも、きっと大丈夫と安心した。