米国で内科研修医をしていた頃、いまでも師匠と仰ぐ循環器科指導医(こちらも参照)が、回診でこんなことを言った。
Whatever your answer is, the next question is going to be "why?".(君の回答が何であれ、次の質問は「なぜ?」だがね)
この一言に、「答え自体よりも、それに至る思考過程が大事なんだ!」と、筆者は感銘を受けた。教育回診は、発表者の思考過程を改善させることが主な目的だ。回答者が黙ってウンウン考えていては、改善させることはできない。
いま日本でどうにか指導的役割を果たしながら、師匠の言葉を裏返して使うことがある。「あなたは、どうしますか?」と質問した時に、「Aにはこのような利点や欠点があり、Bには・・」と巡り回答がなかなか決まらない時だ。
何事においても「AかBか」で悩むには、人生と勤務時間は余りにも短い。「どちらでも」ではダメで、AならA、BならBと決めなければならない。そのためには、①Aでよいリーズナブルな理由を挙げ、②Aがダメならどうするかを説明できれば十分だ。
そうすれば指導する側も、「Bが好きだから」などというパワーゲームでその回答を崩すことはできなくなる。あるいは、「Bが作法だから」といった理屈を越えた理由でAを覆すなら、それを明確にできる。
やはり、師匠のいうように、すべては思考過程次第ということか。
いま日本でどうにか指導的役割を果たしながら、師匠の言葉を裏返して使うことがある。「あなたは、どうしますか?」と質問した時に、「Aにはこのような利点や欠点があり、Bには・・」と巡り回答がなかなか決まらない時だ。
Say your answer first, and tell me why.(先に答えを言って、そのあと理由を述べてください)
何事においても「AかBか」で悩むには、人生と勤務時間は余りにも短い。「どちらでも」ではダメで、AならA、BならBと決めなければならない。そのためには、①Aでよいリーズナブルな理由を挙げ、②Aがダメならどうするかを説明できれば十分だ。
そうすれば指導する側も、「Bが好きだから」などというパワーゲームでその回答を崩すことはできなくなる。あるいは、「Bが作法だから」といった理屈を越えた理由でAを覆すなら、それを明確にできる。
やはり、師匠のいうように、すべては思考過程次第ということか。