英語のつづり字と発音の関係をフォニックスと言うそうだ。とくに子供の英語教育ともなるとどこもかしこもフォニックス一色であるが、「B(ビー)、ブッ、ブッ」などと言っているだけで本当に効果があるのか?とちょっと疑問だった。
しかし、今回その次の段階について学ぶ機会があり、効果の強力さを実感している。とくに、blend(混合)とdigraph(二重音字)という概念である。子音と母音に分けて説明する。
blendとは、「bl」のように「b」と「l」がくっついた音。混合というよりは、立て続けに発音するものだ。語の最初にくることもあれば、途中なこともあるし、blendの「nd」のように最後にくることもある。
母音を伴わない子音は日本語話者に発音しにくいため、「bl」が「ブル(bulu)」となってしまいがちである。これらの子音は、そのよい練習になると感じる。
そしてdigraphとは、「二文字で(di)書く(graph)」音。「ph」のように、「p」でも「h」でもなく「f」の音になるつづり字を言う。これも、知らないと発音できない大事なものだ。
参考までに、これらの例を挙げる。
bl、br、ch、ck、cl、cr、ct、dr、fl、fr、ft、gh、gl、gr、kn(kは読まない)、ld、lt、lp、mb(bは読まない)、mp、nd、ng、nk、nt、ph、pl、pr、pt、rd、rf、rk、rt、sc、scr、sh、sk、sl、sk、sm、sn、sp、spr、st、str、sw、tch、th、tr、wh、wr
他にもたくさんあるのだろうが、上記49個だけでも意外となんとかなる。かな文字の種類と同じと思えば、練習できない数ではないだろう。
なお、子音についてはもう1点、「c」と「g」には「硬い音」と「柔らかい音」がある。「c」ならcakeやcatなどは硬く、faceやriceなどは柔らかい。「g」ならgreatやgoogleなどは難く、giantやgiraffeなどは柔らかい。