今日はACLS講習があって、心肺蘇生法について改めて講義を受けた。講師の先生は消防士さんと看護師さんで、主に救急ヘリで仕事をしている人たちだ。教える経験も臨床経験も豊富な様子でためになった。薬剤のアンプルやシリンジが実際は何mgだとか、実践的な話もあった。
amiodaroneは泡が立ちやすいのでアンプルから吸うときは気をつけるとか、気管内チューブを挿入したあとの確認に左胸部を右胸部より先に聞くのは、右主気管支に入ることが多いからとか、骨髄針の留置には電動ドリルを使うとか(実際にやってみた)、新鮮だった。
会話表現としては、heads-up(警告、注意喚起)というのがあった。意識してメモをとらないと、聞いた表現は忘れてしまう。内科も外科も関係なく講習を受けるため、昼は外科レジデントのひとりと食事をしながら会話をした。日本の医学部を卒業してから来た人は珍しいから、関心を集めた。
明日は後半で、もっとhands-onな実習になる。ためになるからよいのだが、米国心臓協会(AHA)認定コースなので最後の試験が厳しいかもしれない。ガイドブックは貰っているので、少し読んで、付属CDの問題集も解いて、備えよう。
考えてみると、就職前に(既に受けた人は除き)病院負担でみんなに受けさせるのが筋かもと思う。「うちのスタッフは緊急時の対応をちゃんと習っている」と診療の質を確保することになる。働き出すと二日の休みなどとれないし、実際日本のどこの講習会場も、すぐに予約が一杯になってなかなか受けられない。