先週には3年目の先生を送り出す卒業式があった。各先生の送辞に続いて、各卒業生の名前が読み上げられdiplomaが授与された。今年はfellowshipに進む人が少なかったせいか、例年のように「A先生はB病院に進みます」というような進路の紹介がなく、名前のみだったのが私には不服だった。なおこの卒業式は1年だけ内科をして他科に進むprelimとtransitionalの先生を送る場でもあるが、ここでは「A先生はB大学病院の麻酔科レジデンシーに進みます」というように進路を紹介していた。
せっかく内科でトレーニングしたのに「C先生はD州のある街で内科医として開業します」と紹介するのが恥ずかしいことだなんて悲しい。総合内科のプログラムを3年修めた人が、総合内科医として働いていくことは素晴らしいことである。そもそもうちの病院はプライマリ志向が強い人が集まっている。他の病院ではフェローシップへ進む人が多いことをよいプログラムかどうかの指標のように考えているところもあるだろうが、うちの病院まで追従することはない。
とはいえ、卒業生の顔も晴れやかで、式のあとには外に出て記念写真撮影、そしてreceptionの席で歓談した。来年は自分かと思うと、時がたつのは速いなと思う。来年、名前を呼ばれたときに三年間の苦労を思い起こすと胸に込み上げてくるものがあろう。未来志向で先のことを考えていれば、もっと晴れやかだろう。でも、節目だから前者のほうがいいのかもしれない。例年、人気のある先生は壇上にあがったときの拍手がことさら大きい。私もそうならいいと思う。