仕事始めの朝はどうしても憂鬱だが、いつものように500mlのカフェミスト(の牛乳を豆乳にしたやつ)を飲み、新調した服に袖を通し、新調したネクタイを締め、病棟へのお土産をカバンに詰め、ドアを開ければ晴れて寒くなく、新しいCDを掛けてクルマに乗ると、病院に着く頃にはまあ気分はそう悪くない。
で、いつものようにいつもの仕事をしようと思ったら整形外科の先生から連絡があって、今日手術したい旅行客患者がいるから午前中に同意書を英訳してくれないかというお願いが。同意書のサインがもらえなければ手術が出来ない、social emergencyだ。日本語原稿を受け取りささっと訳して事なきを得た。
5年米国に住んでいたとはいえネイティブでもないしリーガルな英語を勉強したわけでもない私だが、今いる病院ではこんなふうに頼りにされてやっぱり嬉しい。しかも今回の英訳は、他の手術や麻酔にも応用して使うこともできそうで、病院への貢献度はそれなりに高い。他の同意書の英訳もしていて、それがいまの職場で関係を築く一つのきっかけになればよいと思う。