ABMRの治療、なかでも血漿交換は負担が大きいので、DSAがなければやらない(除く抗体がない、という話になる)。しかし、DSAがあまりに高MFIだと「何をやっても減らせない」という話になり、エクリズマブで抗体(古典経路)による補体活性化を止めようとすることもある。
逆に負担が少ない治療の代表がIVIGであるが、効いているのか効いていないのかわからない(が、何かしないよりはよい)印象で妥協的に用いられることが多い。しかし最近、塵も積もれば・・ではないがIVIGを根気よく毎月1g/kg×6おこなうと、行わないよりもソフト・エンドポイント(eGFR低下率、ABMRに関わる遺伝子発現パターン)に有意差がみられた(ahead of print、Kidney Int 2025 S0085-2538(25)00406-5)。
こちらは、異種移植や抗ネフリン抗体の研究で今を時めく(そして今何かと焦点になっているハーバード大学の)Dr. RiellaがX(だかFacebookだか)に紹介していたのを見た先生から聞いた。