血液透析のパイオニアといえば、オランダ人医師Dr. Willem Kolff。ナチスドイツ侵攻のさなか、戦闘機の残骸からアルミ板を入手し、親ナチの上司のもとを離れ、ナチの軍用品しか作らない工場にかけあって透析のプロトタイプを完成させた。しかし、最初に試した患者は16人が死亡した。
ナチ降伏直後に試された17人目の患者は、ナチ協力者だったSofia Maria Schafstadtさんだった。当然といえば当然だが、彼は瀕死の彼女を治療し、彼女(と彼女の腎臓)は回復し、その後7年生きた。その後彼はアメリカに渡り、人工臓器の研究をつづけた。
彼女の成功例がなければ、透析医療はなかったかもしれない。
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