NBAファイナルでインディアナ・ペーサーズがチームとしてよく戦っていると礼賛されている。 スーパースターといえる選手はいないかもしれないが、選手層が厚く、みんなで隙を作らずに執念深くタフに戦うチーム作りが何年もしてきて、それがついに実を結びつつあるという。Tanking(敢えて最下位になってドラフトの指名権を獲得すること)を行っていないことも評価されている。
インディアナ・ペーサーズには1990-2000年代にReggie Millerというスーパースターがいた(写真、右)。現在のように誰もが高い3ポイント成功率を持っていなかった時代に、正確に3ポイントシュートを決める選手で、瞬く間に試合をひっくり返すカリスマを持った選手だった。
(少し話はそれるが、彼の姉CherylもWNBAリーグが人気を集める前の名選手で、引退後はNBAの解説者として活躍し、のちに彼と同様に殿堂入りしている。先見の明がある姉と弟といえるかもしれない。WNBAリーグといえば、スーパースターのCaitlin Clarkは奇しくもインディアナ・フィーバーに所属している。)
ただ、1度だけ進出したファイナル(2000年)では、シャキール・オニールやコービー・ブライアントといったスーパースター達を擁するロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れている。今年の相手はSGA選手などを擁し常勝に近いシーズン成績(68勝14敗)の強豪オクラホマ・シティ・サンダー(前身はシアトル・スーパーソニックス)だが、どうなるか。
・・もさることながら、バスケットボールに限らず、強いチームを作るには、才能に秀でたメンバーが一人いるだけではどうにもならず、層の厚さと抜け目なさと執念が必要なんだなあ、という参考になった。
2025年6月12日付New York Timesより |