6/13/2025

Anonymity

 アメリカでも日本でもdeceased donorの善意を称えることに変わりはない。アメリカでは、臓器を取り出す(procurement)前にはネットワークの担当者が「ドナーと家族の善意に感謝します」と言ったのち手術室のみんなが静かに目を閉じ感謝と共にドナーの冥福を祈る。

 だが、ドナーの情報が報道されることはないと思われる。それは、アメリカではドナーの匿名性がとても大事にされているからだ。UNOSのDonor Netに保存されたドナー情報は厳重に管理されているし、レシピエントにも(どこの誰などと)知らせることはない。感謝の手紙も、ネットワークが仲介する。

 個人的には、ドナーの匿名が守られることは、臓器提供を増やすために必要なことに思われる。