6/20/2025

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  日本は処方薬のCMが許されていないと思われ、病気を紹介するCMを見かける。「お医者さんに相談しましょう(そうすれば、弊社の薬を提案されるかもしれません)」というわけだ。いっぽうアメリカは許されているので、実によく見かける。

 どのCMもほぼ同じパターンで、病気で困る患者役が薬によって人生を楽しめるようになるというもの。そしてナレーターが副作用の1文を読み上げた後、"Talk to your doctor(お医者さんに相談してください)"と促す。

 というわけで、患者さんは本当に相談してくれる。腎疾患にも治療選択肢が増えてきた(IgA腎症など)という意味では素晴らしいことだ。そうした新しい治療についてのデータをキープアップしていないと、「そんな薬があるんですか?」と患者さんから知ることにもなりかねない。

 もちろん、薬が適しているかは患者ごとに異なるので、「この薬はあなたの場合にはこういう点で適しています(がこういう点で適していません)」と説明しなければならないが。