献腎移植の知らせは突然やってくる(リストに載り始めたら、そろそろと知らせることもあるが・・しかし最近はOOSがあるので飛び越されてしまうかもしれない)。なので、それだけ予期せぬ要素が多い。
多いのは、透析のタイミングだ。月水金クールの患者で月曜日に移植するとなると、入院後に少しでも透析してから移植に臨むよう試みる。
では、月水金クールの患者が木曜日に移植する場合は安全かというと、必ずしもそうとは言えない。患者が(どういうわけか)透析をスキップしていることもあるからだ。米国では珍しい事ではない。
入院時に知らされて、血液検査でカリウムが著しく高値・・なんてこともある。もちろん緊急透析後に移植となる(移植後もカリウムだけのために透析を要することもある)。
患者にliving donor onlyのオプションを提示する理由は、このようなさまざまな予測不能(管理不能)因子を減らすためでもある。