4/11/2025

HLA nomeclature

 HLA抗原の話をするときに、「たとえば私がA2だったとしよう」とよく言う。なぜA1ではないのかというと、A2が全人類の約半数がもっている最も高頻度な抗原だからだ。

 HLA抗原の不思議なのは、きれいにA1、A2、A3・・と並んでいないことだ。たとえばA抗原は、1、2、203、210、3、9、10、11、19、23(9)、24(9)、2403、25(10)、26(10)、28、29(19)、30(19)、31(19)、32(19)、33(19)、34(10)、68(28)、74(19)、80が見つかっている。カッコがついた抗原は、カッコ内の抗原から分かれたものと思われる。

 考えてみれば、CD4、CD8といったCD抗原も、順番通りに並んでいない。なので、これらの数字じたいに余り意味はない。また、頻度が少ないものも多いため、これらすべてを覚える必要もない(極論すれば、A2だけ知っていればよい)。

 ただ、「抗原リストがないと落ち着かない」という人もいるかもしれない。そういう人のために、HLA nomenclature websiteが一覧を載せている