5/21/2009

attorney

 当直中に他チームの患者さんの家族に病状説明をすることはよくある。家族は夕方に訪問するし、それまでには本来の診療チームは帰っているから仕方ない。カルテを見ながら分かる範囲で説明するが、分からないことは、分からないとはっきり伝える。相手もそれで理解してくれる。
 先日はattorneyの家族と話をしたが、まるで法廷の証人尋問に立たされているような気分だった。自分の説を主張する能力において最も秀でた人種、その意味でアメリカで最も繁栄できる人種だ。たとえ医学知識があっても、彼を説き伏せることは無理。こちらも弁護人を雇うしかないだろう。
 さてこの人が、その時にramificationという言葉を頻用していた。ramiは解剖学用語で「枝、(血管などの)分枝」という意味があるから「帰結、その結果おこること」という意味だろうと類推したが後日調べたら当たっていた。どちらかというと悪い影響、というニュアンスがあるようだ。