4/15/2011

皮膚科

 皮膚科の外来でお世話になった。患者さんがガウンを来て診察台に座っているような科はもはや皮膚科くらいしかないと思う。全身診察で皮膚をくまなく観察し、actinic keratosis、basal cell carcinima、squamous cell carcinoma、acne、seborrheic keratosis、seborrheic dermatosisなどよくある皮疹を一通りみた。

 他に、名前はあるが大したものではないという物も沢山見た。Skin tag、lentigo、milieu、dermatofibroma、post-inflamatory hyper- (or hypo-) pigmentation、venous lake、cherry hemangioma、syringoma、sebaceous hyperplasiaなど。興味深いところでは、erythema nodosum、erythroderma、(suspected) discoid lupus、alopecia areata、pustular psoriasis、dyshydrotic dermatitisなどをみた。

 外用ステロイドのおさらいもできた。大別するとfluorinated steroidとnon-fluorinated steroidに分かれる(前者は顔や脇、腿など薄い皮膚には使えない)。低レベルではhydrocortisone(HC)2.5%、desanideがある。HCはnon-fluorinated steroid、desanideはfluorinated。

 中レベルではHC butyrate、HC propionate、HC valerateがnon-fluorinated。もっとも安価でよく使われるtriamcinolone、それにbetamethasone valerate、bethamethasone dipropionateはfluorinated。このクラスに抗真菌剤との合剤が多いので薄い皮膚に塗るときには注意が必要だ。たとえばLotrisoneはclotrimazoleとBetamethasone dipropionate、Mycolog-IIはnystatinとtriamcinoloneの合剤だ。

 それより高レベルになるとすべてfluorinatedだが、高レベルではfluocinonide、desoximethasoneがある。一般医が処方するのはここまで。最高レベルには、augmented betamethasone dipropionateやclobetasolがあるが、これは副腎抑制など副作用が強く、使用できる量に制限が掛かっているなど劇薬なので、皮膚科医以外は使わないほうがいいと言われた。

 例によって英語表現も学べた。今日はスラングが多かった。たとえばGeezerとは、urban dictionaryによれば"Old bastard. Elderly, cranky old xxxx (person) who drives too damn slow and complains about how things were in his day"。またDitzelとは、"A word used to describe any part of the body that is not ordinarily appropriate for everyday conversation"とのこと。soup-upとは、クルマを改造して出力を上げる、エンジンの馬力を上げるという意味。馬を興奮させるために注射した薬をsoupと呼んだことに因むそうだ。