PICO projectというのを準備した。これは臨床上の質問について、答えを探すべく論文を検索して考察するものだ。見つけてきた高品質のRCTやsystematic reviewについて、Critical Appraisal(批判的な査定、鑑定)を行い、結論がどれくらい確からしく(internal validity)、また自分の患者さんに当てはまるか(external validity)を吟味する。
それに際してはOxford大学のCEBM(Centre of Evidence Based Medicine)にあるCritical Appraisal Sheetが有用だった。いくつかの批判的な質問(フォローアップはどれだけあったか、ブラインドはできていたか、など)について、論文を読んで検討する。ディベートみたいで、いかにも英米人が得意そうなことだ。今回やってみて、それなりに楽しかった。でも机上の空論というか、空疎な感もあった。