5/25/2011

trigeminal autonomic cephalalgia

 頭痛のひとつcluster headacheは、いまやtrigeminal autonomic cephalalgiaというカテゴリーに分類されていることを知った。これらはみな重度の片側性頭痛で、脳神経症状(流涙、鼻閉、眼の充血など)を伴うが、頭痛の持続時間と頻度により三つに分類されるという。MKSAPなど基本だと馬鹿にしていたが、このように知らないことも実は結構あるので、勉強して「これぐらいは常識でしょう」と早く言えるようにならなければ。
 Cluster headacheは持続が長く(1時間前後)、頻度は少ない(1-3/日)。治療には100%酸素や皮下注トリプタン、予防にはverapamilが有効だ。それに対しparoxysmal hemicraniaは持続15分前後で、頻度は10/日前後。予防にはindomethacinが有効。SUNCT syndrome(Short-lasting Unilateral Neuralgiform headache attacks with Conjunctival injection and Tearing)は、持続は短い(60秒前後)が頻回だ(30-200/日)。予防にはLamotrigine(ただしエビデンスは乏しい)。