米国トレーニングは雑用が少なく効率的に学べるというのはある程度正しいが、それでもそれなりにフェローでなくても出来る(というか他がすべき)仕事が回ってくる。それをみて後輩フェローが「何でおれたちがやらなきゃならないの?」というので、「まあフェローなんて所詮そんなもんでしょ」と答えたら、"Don't give me that Kool-Aid"という。
Kool-Aidとは人工着色料と人工甘味料で出来たジュースの素で、夏などに子供が水に溶かして飲む。すでに溶かしたものも売っている。しかしここで彼は「ジュースなど要らぬ」といっているわけではない。「そんなふうに洗脳しないでくれ」と言っているのだ。なぜか?
詳しくは書かないが、1978年に起きたカルトPeoples Temple信者たちが「これを飲めば革命が完成する」だのと洗脳され毒入り飲料(Kool-Aidのようなジュースだったらしい)を飲まされた、身の毛もよだつ集団自殺にちなむ(多くは強制とも)。しかし現在では、アメリカ英語のイディオムとして定着しているようだ。