ハロウィーンも近づき、先日は友人の家に遊びに行ったらそこの人達がみな変装していた。その友人はいま別の病院で働いているのだが、そこの同僚で当直のため来られなかった先生のために、パーティの食事を持っていってあげるという。でも、ただ渡すのではつまらないので、ERの病室に潜んで患者のふりをして、その先生を呼び出し驚かせようということになった。
というわけで友人は変装したまま車に乗った。信号待ちのときなど隣レーンの人が驚いてみていた。病院の玄関からERに向かい、病室へ。その先生と面識のない私が患者の家族、もう一人が患者役ということになった。精神科救急用の部屋なので殺風景で、天井の隅にはカメラモニターがついている。(患者の家族として問診に立ち会うのは初めてだな)と思いながらストーリーを考える。
ほどなく先生がやってきて、私は臨場感を出すためにさも恐れおののいた様子で「妹の様子が変なんです…さっきまでパーティーしていたんですが…人の声がするって言うんです…怖い…怖いよ!…これって変ですよね?…僕おかしいですか!?」と、どもりながら椅子から立ち上がり先生に迫る。しかも患者役はそのあいだずっと顔を毛布で隠しベッドで横たわっているのだ。
先生は動揺しつつ、ベッドに近づき患者役に声をかけた瞬間に彼女が「お前をたべちゃうぞーガオー!」と飛び起き先生が「ヒー!」となったところで皆が部屋に入ってきてドッキリ終了となった。そのあとは改めて自己紹介して、食べ物を渡して戻って来て、映画"Zombieland"(2009)を観て真夜中過ぎに帰って来た。ハロウィーンのよい思い出になった。