8/07/2015

Seat Belt

 米国でレジデントをしていたときに外来で特に問題のない若い患者さんを診て、さらっとプレゼンしたら、preceptしてくれた指導医に「シートベルトをちゃんと着用している?」と言われた。もちろん、訊いていなかった。しかし米国人25-34歳代の死因で交通事故は3位(1位は薬物中毒、2位は自殺)、35-44歳代では4位(1位は薬物中毒、2位は自殺、3位は冠動脈疾患)だから、ヘルスメンテナンスの観点からこれを訊くことは大切だ。同様に薬物使用、自殺のリスク、他殺のリスク(25-34歳代の死因4位、35-44歳代の死因5位が他殺だ)も見逃さないようにしなければならない。若い患者層は内科的に健康な場合が多いが、診るときにはこのような特別な配慮が必要になると思う。