7/30/2015

忘れられない一言 34

 指導医の仕事は授け正すことだと頑なになっていたことを反省させられた。他医を外来受診した際のマナーの悪さに憤慨しており、担当レジデントの先生がうまい言葉を探しているあいだずっと何分も同じことを繰り返し表出して、それでもまだ怒りが収まらない患者さん。それで私が「嫌な思いをさせて申し訳ないです」と言ってもだめで、今度は別のレジデントの先生が「取っ組み合いの喧嘩にならなくてよかったですね」と笑顔で言った。じきに「本当だよ、まったく…」と収まった。

 (え、そんな一言でいいの?)と意外に思いつつ、(すごいな!)と思って、後からその先生に「すごいと思いました」と伝えて、どうしてその一言がでたのか聞いた。すると、別の指導医の先生が場が笑顔や笑いによって和むというか収まることもあると経験で教えてくださったそうだ。そういえば、私も米国で駆け出しの頃に同じような経験をしたことがあった。最近笑ってなかったのかな、やっぱり笑顔は潤滑剤にして常備薬だと思い直した。