3/19/2011

総力をあげて

 檄文を、今度はもっと幅広い対象に届けるため書き直した。そして、恩師の先生の勧めで別の病院に勤める米国で育った日本人の先生にもco-authorになってもらうようにお願いした。彼女の手によって、ぐっと訴えかける文章になり、どこにどう寄付するかもより分かりやすくなった。ここまで24時間以内で出来た自分たちを褒めたい。
 それを、私の病院のhealth system(医療法人のような)、他に二つのhealth systemに配った。他のhealth systemは、それぞれ今の病院でお世話になった先生方がchief medical officerをしているので彼らに直接電話して支援を取り付けた。ここまで48時間以内にできた。一刻も早く送りたいというはやる気持ちがあった。
 さらにco-authorのsystemでも満を持して送るべく、日本と関わりのある諸先生方も協力して動いている。船頭が多くなってプロセスはやや遅いが、与える影響の規模がものすごく大きいので万全を期すのは仕方ないと思う。なにせ50,000人の被雇用者と20の病院を抱える米国最大規模の医療グループなのだから。
 私たちがインターネットでの寄付を呼び掛けているのに対し、恩師の先生は高校生の長男と近所をまわって小切手を書いてもらうなどの活動を並行している。地域の開業医、教会などにも声をかけると言う。さらに準備ができ次第、地元のメディアにも人脈を使って報道してもらうよう呼び掛けるつもりだ。数十万人の規模で呼びかけが行われている。
 今日、うちの病院のCEOに感謝の電話をしたら秘書さんが出て、"Thank you for helping us help people in Japan"と言われた。助けたいと思っている人たちに、切っ掛けを与え、どう行動すればよいか教えてくれてありがとうということ。自分の行動に、そういう意義があったんだなと認識した。ヒロイックになろうというのではない。結果的に自己実現の手段になったなと思っているだけだ。