10/06/2008

primary service

 退院を決めるのは直接の主治医である。しかし、多くの場合患者さんを複数の科が同時に診ている。彼らはコンサルタントの立場だが、患者さんの病気によってはコンサルタントが退院を事実上決定することもある(たとえば胃潰瘍で来た患者さんがいたなら、胃カメラをした消化器科のコンサルタントが決めるというような)。
 それで、コンサルタントが退院させていいと考えているので退院させたら主治医はそうでなかったりする。大変なことだ。主治医が、毎日回診して議論して方針を決める指導医であれば確認しやすい。ところが、担当する患者さんのなかには、それと別に主治医がいて、顔を合わせることもなくカルテと電話だけで方針を確認する場合がある(non-service patient)。これはとくに慎重にならねばならない。