12/28/2010

End of life

 New York Times日曜版を毎週読むと決めたので、配達してもらうようにネットで注文した。さっそく日曜朝、配達された新聞が玄関前の廊下に落ちていた。New York Timesの日曜版はものすごくぶ厚く、雑誌並みだ。他の新聞(たとえばUSA Today)の記事が表面的で詰まらないのに対し、これは解説や考察が充実しており買って読む価値がある。

 さっそく、End of life counselingに関する記事を読む。Medicareが毎年一回end of life counselingの医療費を支払うように民主党が提案している(現行では5年に一度)。忙しい外来でどれだけのPCP(主治医)が患者・家族とliving willなどにつき話しあう機会を設けているだろうか疑問だ。この変化でもっと議論されるようになるだろうか。

 Living willは弁護士に高額のお金を払って作成してもらうものの、「回復不能の意識不明になった場合に以下の治療を望む・望まない(抗生剤、補液、透析、経管栄養、人工呼吸器管理、心肺蘇生など)」という条件つきなので実際の臨床では多くの場合「回復不能かどうかなんてわからないから、これは当てはまりません」となる。ただしLiving willは本人の意思を忖度するのには役立つ。