リウマチ内科、腫瘍内科、HIVクリニックと続き、これらの分野はとくに新薬が次々と使われているのに驚く。抗HIV薬も、NRTI(nucleoside/nucleotide reverse transscriptase inhibitor)、NNRTI(non-nucleotide reverse transscriptase inhibitor)、PI(proteinase inhibitor)、それぞれに多種類の薬があり副作用のprofileなどに応じ使い分けることができる。耐性を獲得したウイルスにもsecond line、third lineの薬がある。Integrase inhibitorや、CXCR5 inhibitorなどがそうだ。
HIV患者で妊娠しても、2nd trimester(妊娠中期)から抗ウイルス薬で治療すれば母-胎児の感染はまずおこらない。コントロールができればAIDSの状態にならずに十年単位で生活でき、むしろ心筋梗塞や悪性腫瘍など、ほかの患者と同じような病気に気をつけなければならない。そうなると禁煙指導、体重コントロール、cancer screening、うつ病のscreeningなどが重要だ。