9/03/2007

double effect

Thomas Aquinasの著作、"Summa Theologicae"という著作に書かれたdouble effectという概念は、医療倫理学に応用されている。ある行為が、よい効果ばかりでなく、悪い効果ももたらす場合がある。その行為が擁護されるのは次のような時であるという。
1)行為そのものはよいものであるとき
2)行為の意図はあくまでもよいことをするためであり、悪いことをするためではないとき
3)悪い効果がでるリスクを考えても、よい効果のメリットのほうが上回るとき
 どういうことか。末期状態、危篤状態の時に、患者さんの苦しみを取るために高容量の麻薬を用いる場合。呼吸抑制などにより死期が早まることが予想されるときに、これを積極的安楽死と呼ぶか。現在は、これは積極的安楽死ではないと考えられている、ただし、その意図があくまでも善行(苦痛を取るなど)である場合。
 ただし、同じようなことは、戦争において敵国の中心部を爆撃することは、戦争を早期に終わらせるためにやったのであって、市民を殺すためではないという風に正当化されうる。
 しかし、モルヒネが必ずしも量を使っても呼吸停止を起こさないことも知られてきており、そのようなこともあり自殺を禁じるRoman Catholicの指導者達もモルヒネの末期状態での使用に対しては肯定的であるという。