9/05/2007

注意深い観察

 足の付け根を痛がっている患者さんが来た。骨折を疑ったがレントゲンでは骨折の所見はないとのことだった。足を動かす診察をとても痛がる。結局、骨の詳しい検査をしたら、足の骨(大腿骨)の付け根に異常がみつかり、まず骨折であろうとのことで手術になった。疑ってかかることが重要である。
 肝酵素が上昇しているという患者さんが来た。診察したら、目(白目のところ)が黄色い気がした。黄疸の徴候と思っていたら、血液検査の結果では黄疸のもとであるビリルビンの血清濃度はまったく正常であった。確かに、お年寄りなどでは白目が黄染していることもある。お恥ずかしい。疑ってかかるのも大事だが‥。