9/04/2008

サマリー

 退院サマリーをつくっている。私の先輩(senior)は、入院時サマリーを繰り返す必要はなく、検査結果を羅列するのも必要ないという。重要な所見と内容をいれて「この患者さんはこういうことがあって入院し、こういう治療や検査をして、退院時の薬はこれで、退院後は誰のところで診ます」と要約するよう言われた。
 人によってスタイルが大分ちがう。入院時サマリーが定型的なのと対照的である。電話口で即興するからかもしれない。英語で即興など最難関なので、私は文章に起こしてそれを読んでいる。ぶっつけのdictationで多少messed upしても、後からパソコン上で直せるのでいつかはトライしようと思うが、いずれにしても伝えるべき重要事項をリストアップしてからになるだろう。
 日本でも米国でも、サマリーがたまるのは一緒である。それで私は、日本にいたときから、患者さんが入院したときからサマリーを書きはじめるようにしている。米国では、入院日数が短いため多くの問題点が先送りになる(退院後に主治医がフォローする、と書いて終わり)。でもそこに明記しておけば、外来で主治医がそのサマリーを読んで診療に活かされるのでよい。サマリーは主治医にだいたい必ずFAXされる。