9/21/2008

ゆっくりと明瞭に

 いわゆるdemandingな患者家族とやりとりをするのは疲れる。当直のときなども「家族が怒って大変だ、なんとかしろ」とcallを受けることがある。どの国でも同じだし、だれとっても家族は大事であるから、べつにこぼすことでもない。問題は、どうしても言葉のことがあるので引け目を感じて対応してしまうことだ。
 このたび、退院した患者さんの家族が(入院中ずいぶん心配していたのだが)、先輩の先生が家族に電話した際に私によろしくと(thank youと伝えてくれと)言っていたそうだ。よかった。言葉も、ゆっくり明瞭に伝えれば相手は耳を傾けてくれる(だって担当医の言うことだから)。分からないことは分からないといえばよい、あとから分かれば伝えればよい。相手の身になって、きちんと喋ればよいのだ。