Oblivobesityとは、oblivious(忘れている、無関心でいる←フランス語で「忘れる」を意味するoublierと同根)とobesityをあわせた造語で、2015年6月15日付けのNew York TimesにJan Hoffman氏が書いた健康コラムに載っていた。この記事は、子供の肥満について両親が見て見ぬふりをする(子供が皆太ってきたので目立たなくなったことや、肥満に対してどう対処してよいか分からないため否認することによる)ことについて書いたものだ。Yale大学のDr. David L. Katzがつくった言葉らしい。米国のファーストレディーMrs. Michelle Obamaが子供の肥満撲滅を目指してLet's Moveイニシアティブを始めるくらい子供の肥満は(かれらの将来を考えても)米国で非常に深刻だが、残念ながら親が「うちの子は太ってない」と居直ってしまう現象が起きているようだ。日本でも、文部科学省の調査(平成20年度学校保健統計調査)によればこの30年でこどもの肥満は2-3倍に増えており、9-17歳の10人に1人は肥満だというから他人事ではない。日本の医療はこれから高齢化の波が押し寄せるだけでなく、肥満の波にもさらされるということだ。日本も国を挙げての予防対策が(もうやっているのだろうが)必要だと思う。