12/23/2024

Social Support

 Social supportはとても重要で、移植前に「よい(great)」サポートがあると評価された患者さんが、移植してみると全然そんなことはなかった、ということは、残念ながらよくある。

 自分で何でもできるしっかりした患者であっても、サポートしてくれる家族がいたほうがよいのは間違いない。しかし、自分で何でもできない、さほどしっかりしていない患者となると、サポートしてくれる家族は必須である。

 そして、ただ家族がいるだけではだめで、サポートには「検査や受診に連れていける」「自分の家に住ませることができる」「住ませるだけでなく、世話することができる」と段階がある。

 さらに、状況が変わったときのバックアップサポートも必要だ。患者の状態が変わることもあれば、サポート側の状況が変わることもある。

 より高齢でよりフレイルでよりハイリスクな移植(腎グラフトの成績があまりよくない、そして移植後にさまざまな合併症が起きる;あるいは、再移植、再々移植)をどんどんするようになった昨今のアメリカでは、サポートへの配慮不足がより一層問題になっていると感じる。

 「それでも透析にままでいるよりはよい」ことになっているため、今後もその傾向は続くだろう。いままでの選りすぐりで健康的な優良ケースに対応したモデルが通用しないのは当たり前である。もうすこしグダグダした(社会的資源をより投入した面倒見の良い)モデルにシフトしていかなければならない。つまり、予算か。