法律、税、金融などの分野でニューヨークで働いている方々は多い。知り合う機会があり話を聴いたが面白かった。レバレッジ(他人資本を借りて、少ない自己資本で多くの利益を得ること)という言葉はウェブサイトなどで見てはいたが、改めて説明され少し分かった。
金融は資本をいかに増やすかという学問である。情報工学から援用して生み出される新たな金融理論をもとに、金融マンたちがリスクを回避し利益を上げるよう日夜働いている。お金を増やして、それをどうするの?とも思うが。流れに逆らうようにお金を動かすことで市場の安定に役立っているのだという。
この世に経済がある限り、誰でも避けては通れない。仕組みを知っている人が得をする。72の法則(年率×年数が72のとき資本は2倍になるという複利計算の目安)など資産運用の知識、相続税や贈与税を少なく済ませるための知識。仕組みを知る人は「絶対やったほうが良い」というが、リスクも知っておかないと生兵法はケガの元である。
彼らの説明は分かりやすく、情熱的である。「結局は小学生でも分かる計算です」と言わんばかりに、たとえを使ってたくみに説明する。売り込むために社内外でプレゼンを鍛えられているのだろう。自分もそれぐらい人に自分の専門分野を話せたらと思うのだが。売り込まなくても良いから、せめて伝えられるようにはならなければ。