7/25/2008

実技

 眼底鏡は必ずしもどの病院でも教わるものでもないようなので、忘備のためにもコツを少し書いておこう。まず眼底鏡をつうじて物を見ることに慣れる必要がある。眼底鏡を顔に固定して、メガネのように一体となって扱う。そして部屋を暗くし、眼底鏡の明かりも暗めにして、患者さんにはすきなだけ瞬きして構わないと伝えておく。

 患者さんには正面からでなく、耳側から接する。縮瞳させないためである。瞳孔に眼底が黄色く光って見えたら、そのまま近づく。血管を一本みつけ、焦点を変えてはっきり見えるようにする。あとは耳側をのぞきこみ血管を追えば視神経乳頭が見えるはずである。視神経乳頭では、カップ/ディスク比を測定する。まずここまでが基本所作である。それから、異常所見がないか探す。