電子カルテ上に診察した患者さんのリストを作っているので、経過を追うことが出来てよい。今日は、hallux vulgas(外反母趾、患者さんはbunionと言っていた)の患者さんが1st metatarsophalangeal joint(足の親指の付け根)の感染を起こして来院し、整形外科外来で切開排膿になった。
今日すぐに手を打つべき状況と、数日以内、来週まで、来月までに手を打つべき状況を判断するのが外来診療では重要で、それは日米でなんら変わらないのであるが、実際に方針を決めるときの様子はだいぶん違う。日本の感覚からすると、放り出すように見えるが、患者さんが自立しているとも言える。
米国では、検査オーダーをすると患者さんが自分で、あるいは受付で秘書さんと相談して予約を組む。他科の受診なども同様で、「○○について他科を受診」と書けば、あとは患者さんと秘書さんで日程を決める。その検査の結果説明も、患者さんが都合の良いときに予約を入れる。
日本では、検査を組むときに医師が自分で検査枠を調べ、患者さんの都合を聞いて自分で予約し、説明の日程も自分で組む。たとえ他科の検査であっても、説明や同意書は自分で取ることがおおい。予約を組むために「この日はどうで、あの日はどうで」と話し合うのは、医師でなくでもできるはずなのだが。