インスリンポンプは、一定速度でbasal insulinを持続皮下注する。夜間は少なめ、明け方はdawn phenomenon(暁現象、成長ホルモンレベルの上昇に伴う血糖上昇)に対応するため少し多めに設定する。インスリンは100単位/ml、インスリン抵抗性が強い人には5倍濃縮のu500(500単位/ml)を用いる。そのほかに、炭水化物:インスリン比を設定して、食事ごとに摂取する炭水化物の量を入力するとpremeal bolusを計算してくれる。また一日4回程度血糖(正確には皮下間質のグルコース濃度)を測定し、correction factor(目標から何mg/dlごとに1単位追加)に基づいてsliding scaleの要領でbolusしてくれる。いままでポンプの患者さんの診察はしても、ちゃんとは教わらなかったので今回はためになった。