モーツァルト生誕268年の今年は、ライプチヒの図書館で彼の未発表作品が発見されて話題になった。が、2009年にも、モーツァルトの死因についての論文(Ann Int Med 2009 151 274)が発表されていた。
モーツァルトといえば、1791年9月にプラハに行ってから体調が悪く、奇しくもレクイエムを製作中に「浮腫を伴う」疾患で急逝したことはよく知られている。毒殺など諸説あるが、この論文は当時の死因統計に基づき、溶連菌後の腎炎であった可能性が最も高いとしている。
2009年8月17日付New York Timesにも記事が載っているので、この論文を知っている人も多いかもしれない。筆者は、透析医療業界を告発する"How to Make a Killing"を読んで知った。腎臓病の治療が進んでいたら、モーツァルトも長生きできた・・かもしれない。