50歳女性が腹痛、発熱、膣からの出血のため来院した。診察すると、お腹にできものを触れる。膣壁の前側は壊死していた。CTをとると、腹部になにやら腫瘤がある。抗生剤で症状は改善したが、腫瘤について調べるため開腹手術になった。すると・・・
80gのコカインが詰まったビニール袋が!あとで患者に問うと、3ヶ月前に膣に挿入していたという。一時的な税関逃れのためにしたのだろうが、なんと膣を越えてお腹の中にはいってしまい、そこで腸をつつむ膜にくるまれていたようだ。しかし、ビニール袋が破れていたら、大量のコカインが身体に吸収され、おそらく死亡していただろう。
毎号、(医学的というか、単に興味を引く)記事があるものだ。