10/02/2007

咳の季節

 咳の患者さんがたくさん来た。咳は本人にとっても苦しいし、周りにいる人にも苦しいので何とかしてあげたい。だが、肺炎などでなければ、病気の原因を治すことが難しいので、原因をいろいろ調べても結局治療は変わらないこともある。
 あまりにひどい咳であれば、百日咳に大人になって罹っている場合もあるので検査を提出することもあるが、後から判っても治療によって咳の期間を短くすることはできない。
 急性期の風邪・上気道炎の時期を過ぎたと思われるのに、いつまでも咳が続くときには、咳が主症状になるタイプの喘息や、鼻みずがノドに流れ込んでいることや、胃液ののどへの逆流などを疑うが、これも問診で判別するのはなかなか難しい。結局、一つずつ治療していって効果を見る場合が多い。
 ずっと患者さんを診られればよいが、現在のシフトでは、日中の内科外来の日と、救急外来で救急車の患者さんを見ている日の両方があり、なかなか再来の日程を組めないこともある。