5/28/2015

Resident Outreach Initiative(aka efficiency improvement)

 夜になってもガラスの靴をはいて電子カルテという王子様との楽しい時間を過ごして、放っておくと12時の鐘が鳴るまで帰らないシンデレラ研修医たちが多い。彼らを帰すためには、ただ「帰ったほうがいいですよ」と言うだけでは余り効果がない。一人ひとりに駆け寄って仕事を効率的に終えることや、自分で考える力や、頭と手足を同時に動かすことを教えてあげなければならない。冗長なカルテをうんせうんせ書くのは時間の無駄で、プレゼンする積りで喋るままサラサラ書けば時間がだいぶん節約できる(米国はカルテもサマリーもお手紙もディクテーションだ)。分からないことはUpToDateでも参考書でも一秒で検索できるし、それでもわからなければぼーっとしてないで手当たり次第聞くのが早道だ。他にも無駄をはぶく色んなコツをさりげなく教えてあげる余力が出てきた。米国の勤務時間制限は、時間制限内に仕事を終えなければ結局自分の責任にされる(プログラムのせいにはならない、なったらプログラムがつぶれるから)。Efficiencyを上げることが求められる。抜けなく速く仕事を終える訓練をさせてあげることも、指導医の大事な役目だと思う。もっとも、ある程度教えたら自主的にやり方を工夫して成長してくれるタイプもおり、そんな研修医には「今日の君ははどんな君より素晴らしい、この調子で光の輪の中に白い羽で羽ばたいてほしい」と言ってあげるのがよいかと思う(木村カエラ『Butterfly』より改変;たまにはJ-POPもfollowしないと話題が通じなくなる…)。いずれにせよ、打てば響く先生達ばかりで教え甲斐がある。