いまの職場は病歴のプレゼン、入院時サマリが定型化されており、「病歴の情報源とその信頼性」、「キーパーソン」を必ず把握するようになっているのがユニークで、これはいい考えだと思う(キーパーソンをKPと略して通じるくらい浸透している)。米国風なのだろう。私も向こうでキーパーソンを把握していたが、配偶者とおもったら結婚していないことも結構多かった。日本には「内縁」という言葉があるが、米国にはないので、こういう場合男性ならboyfriend、女性ならgirlfriendと呼ぶ。しかしビバリーヒルズ青春白書じゃあるまいし、ある程度のお年の方をこう呼ぶことになんだか抵抗があった。そんなとき、ある方が(たしか女性で、患者さんはwidower、彼女はwidowでいま一緒に暮らしているが結婚はしていないという関係だった)「私は彼のgirlfriendといわれるのは嫌いで、soulmateと呼んでほしい」とおっしゃった。たしかにそのほうがしっくり来るなとおもった。